はじめに

「ホームページは数年前に作ったきり、ほとんど触っていない」

「制作会社とはもう連絡を取っていないけど、表示されているから大丈夫だろう」

このように感じている中小企業や個人事業者の方は、実は少なくありません。ホームページは公開した瞬間から少しずつ古くなっていきます。見た目は変わらなくても、裏側では更新されないソフトウェアや期限のある契約が、トラブルの火種になっていることがあります。

本記事では、放置されたホームページに潜む3つのリスクと、今日からできるセルフチェックの方法をわかりやすく解説します。

リスク1:WordPressやプラグインの未更新による「改ざん・乗っ取り」

現在、多くのホームページはWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)で作られています。便利な反面、本体・テーマ・プラグインには定期的にセキュリティ上の弱点(脆弱性)が見つかり、そのたびに修正版が配布されています。

更新を止めたままにしていると、すでに公表されている弱点を狙った攻撃を受けやすくなります。攻撃者は一つひとつのサイトを手作業で狙うのではなく、プログラムで自動的に弱いサイトを探しているため、「うちのような小さな会社は狙われない」ということはありません。

被害に遭うと、次のようなことが起こり得ます。

  • トップページが書き換えられる、見知らぬ広告や怪しいサイトへ転送される
  • お問い合わせフォームから入力された個人情報が盗まれる
  • 自社サイトが迷惑メールの送信元やウイルス配布に悪用される
  • Googleの検索結果に「危険なサイト」と警告が表示される

特に怖いのは、自社が「被害者」であると同時に、訪問したお客様に被害を広げる「加害者」になってしまう点です。一度失った信用を取り戻すには、復旧作業以上の時間がかかります。

参考:安全なウェブサイト運営にむけて~企業ウェブサイトのための脆弱性対応ガイド~(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)

リスク2:SSL証明書・ドメイン・サーバーの「期限切れ」

ホームページは、いくつかの「期限付きの契約」の上に成り立っています。どれか一つでも切れると、ある日突然サイトが見られなくなることがあります。

項目役割期限が切れると
SSL証明書通信を暗号化し、URLを「https」にするブラウザに「保護されていない通信」などの警告が出て、多くの訪問者が離脱する
ドメイン「〇〇.jp」などのサイトの住所サイトもメールも使えなくなる。最悪の場合、第三者に取得されてしまう
レンタルサーバーサイトのデータを置いておく場所サイトが表示されなくなり、データが消えることもある

よくあるのが、「制作会社が代理で契約していたが、連絡先が古いままで更新案内が届かなかった」「登録していたクレジットカードの有効期限が切れて自動更新に失敗した」というケースです。

また、SSL証明書は有効期間が年々短くなる方向にあり、手作業での更新はますます現実的ではなくなっています。自動更新の設定がきちんと動いているかを確認しておくことが大切です。

参考:ドメイン名の廃止にあたっての注意(JPRS 株式会社日本レジストリサービス)

リスク3:スマホでの表示崩れ・古い情報による「信頼低下と機会損失」

3つ目は、セキュリティほど目立たないものの、日々の集客にじわじわ効いてくるリスクです。

今やホームページを見る人の多くはスマートフォンからアクセスしています。数年前に作られたサイトだと、スマホでは文字が小さすぎる、ボタンが押しにくい、レイアウトが崩れているといった問題が起きがちです。訪問者はわざわざ拡大して読んでくれません。見づらいと感じた時点で、競合他社のサイトへ移ってしまいます。

さらに見落としがちなのが、情報の古さです。

  • 営業時間や定休日、料金が変わったのに反映されていない
  • 「お知らせ」の最終更新が数年前で止まっている
  • 電話番号や担当者名が古いまま
  • お問い合わせフォームが壊れていて、送信しても届いていない

特にお問い合わせフォームの不具合は、問い合わせが「来ない」のではなく「届いていない」状態なので、気づかないまま大切な商談を逃している可能性があります。お客様から見れば、更新されていないサイトは「この会社、今も営業しているのかな?」という不安につながります。

今日からできるセルフチェックリスト

専門知識がなくても確認できる項目をまとめました。1つでも当てはまるものがあれば、早めの対応をおすすめします。

  • 自分のスマホでサイトを開き、文字の大きさやボタンの押しやすさに問題がない
  • URLが「https」で始まり、ブラウザに警告が出ていない
  • ドメインとサーバーの契約者・更新日・支払い方法を自社で把握している
  • WordPressの管理画面にログインでき、「更新があります」という通知が溜まっていない
  • 営業時間・料金・連絡先などの情報が最新になっている
  • お問い合わせフォームから実際にテスト送信し、メールが届くことを確認した
  • サイトのバックアップがどこに、いつ時点のものがあるか知っている

意外と多いのが、「管理画面のIDとパスワードがわからない」「ドメインを誰の名義で契約しているかわからない」というケースです。これはトラブルが起きたときに対応が大きく遅れる原因になるため、まずはここから整理しておきましょう。

保守は自社でやるか、プロに任せるか

保守作業は、社内に詳しい人がいれば自分たちで行うこともできます。ただし、それぞれにメリットと注意点があります。

自社で対応プロに任せる
費用外注費はかからない月々の保守費用がかかる
手間担当者の時間を取られる本業に集中できる
更新時のトラブル表示崩れなどが起きると自力で復旧が必要バックアップを取ったうえで更新し、問題があれば戻せる
属人化担当者が辞めると誰もわからなくなる契約情報や作業履歴が残る

注意したいのは、「とりあえず全部更新ボタンを押せばいい」わけではない点です。プラグイン同士の相性によっては、更新した途端にサイトが真っ白になることもあります。更新前のバックアップと、更新後の動作確認までがセットです。

判断の目安としては、ホームページから問い合わせや売上が生まれている会社ほど、プロに任せる価値は大きくなります。止まったときの損失が、保守費用を上回りやすいからです。

まとめ:ホームページは「育てて守る」もの

放置されたホームページには、次の3つのリスクが潜んでいます。

  1. WordPressやプラグインの未更新による改ざん・乗っ取り
  2. SSL証明書・ドメイン・サーバーの期限切れ
  3. スマホでの表示崩れや古い情報による信頼低下と機会損失

ホームページは、作って終わりではなく、公開してからがスタートです。定期的なメンテナンスを続けることで、24時間働く営業担当として長く活躍してくれます。

WAI SYSTEMSでは、ホームページの制作だけでなく、公開後の更新作業やセキュリティ対策、トラブル時の対応まで含めた保守サービスを行っています。「うちのサイト、大丈夫かな?」と少しでも気になった方は、まずはお気軽にご相談ください。

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